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ひながたり。

writing practice as practice flight

ときど 「東大卒プロゲーマー」

はじめに疑問 僕自身は格闘ゲームを滅多にやらないんだけど、それでも対戦動画や、あるいはその界隈を覗いてみたくなることがときたまあって、そのたびにいつも疑問に思っていた。 「格闘ゲーム界なんていうのは、新作が出るごとに自分の経験値がリセットさ…

山川方夫 「夏の葬列」

「教科書に載っている文学作品はおしなべて面白くないと思っていたけど、この『夏の葬列』だけは面白かった」というような趣旨の新聞記事を、だいぶ前に見かけた記憶があって、爾来もう一度読みたいなと思っていた次第。教科書では読んだことがあったんだけ…

Pythonのおばけ

「影響力の正体」の第3章をつらつらと読んでいたら、以下の言葉を見つけた。 “愚かな”一貫性は、偏狭な心が化けたものである この言葉に先立って、本文ではラルフ・ウォルドー・エマソンの名言とある。どこかで見たことあるなと思っていたら、Pythonのコーデ…

ZUN 「東方香霖堂」

僕自身がどうして日記を書き始めたのか。その始点をふと振り返ってみると、古い日記の始めに以下の引用文を見つけた。これこそが、本書の第十八話「月と河童」の冒頭からの引用。本書の出版は2010年だけど、元原稿はWeb記事で、掲載がたしか2008年だったはず…

和田彩花 「乙女の絵画案内」

新幹線に乗ると本を読む時間・記事を夢想する時間が確保できて助かる。先日は発車時刻の数分前に急いで本屋に飛び込んだんだけど、あたりをつけていた新書のタイトルをすっかり忘れてしまったので、ぱっと目に入った本書を買ってみた。表紙買いであることは…

ラッセル 「幸福論」 - ねたまない

三蔵*1や音楽が見える男*2が幸福になるためにはどうすればよかったのか。この問いに対して、哲学者のラッセルが簡潔に解を与えてくれる。 手に入る楽しみをエンジョイし、しなければならない仕事をし、自分よりも幸運だと(もしかすると、てんで誤って)思っ…

中島敦 「狼疾記」

虎になる運命を回避したら、今度は狼になってしまった。どうあがいてもバッドエンド。 ちなみに青空文庫で読めます。*1 養其一指、而失其肩背、而不知也、則為狼疾人也。 上記一節から始まる狼疾記は中島敦の作品。中島敦といえば教科書にも載っている「山月…

清水亮 「教養としてのプログラミング講座」 - 処理と分岐とループを識る

教養としてのプログラミングって何でしょうね? 1章から3章まで使って丁寧に説明しようという著者の努力には頭が下がるけど、結局のところ3章の冒頭部分だけで事は足りるように感じます。処理・分岐・ループの3つだけで考える思考体系を知ること、言い換えれ…

平野耕太 「HELLSING (3)」

昨日の記事*1を読み返してみて、そういえばヘルシングの執事ウォルターもそんなこと言ってたっけ、と思い出した。調べてみたら第3巻にありました。 ふん……「老い」すら楽しむものさ 我々英国人(ジョンブル)は意地も張れぬ繁栄など こちらから願い下げだ 格…

ボーイング747の美意識とデザイン

ボーイング747は格好良い。デザイナーの山中俊治が著書「デザインの骨格」で述べているように、747には他の機体には無い独特の美しさがある。 747という航空機の構造や外観には、たまたまそうなったというような曖昧な物ではなく、はっきりとスタイリング上…

川上稔 「連射王」 - わたしの、最高のSTG

上下巻構成。上巻の終わり、初めて大連射をワンコインクリアした主人公の高村に向かって、彼のメンターである竹さんが語る。 「ゲームの王道はRPGに有ります。ゲームの知略はパズルゲームに、ゲームの俊敏は格闘ゲームに、ゲームの速度はレースゲームに有り…

アラン 「幸福論」

昨日のエントリ*1の、ややもすれば修辞的なきらいのある末文を読み返して、ふとアランの幸福論第92章を思い出した。 多くの出来事を乗り越えなければならない。大勢の敵と戦わなければならない。負けることだってある。乗り越えることのできない出来事や、ス…

平野耕太 「HELLSING (9)」

私は何者にも命を受けずにここに立っている 私は私として立っている ウォルター・C・ドルネーズとしてここに立っている アーカードに敗れたアンデルセンが消滅する直前、颯爽と現れた執事ウォルターの台詞です。この場面は何度読み返しても鳥肌もので、もと…

尚月地 「廃墟少女」

廃墟と少女なんてこの上ない組み合わせ。と思ったら、オムニバス形式の4話中1話だけでした。各話に繋がりはありません。 絵の美しさばかりに目が向いてしまいがちですが、作者の持っている混沌とした世界観もまた得がたいものです。とりわけ「音楽が見える男…

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