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ひながたり。

writing practice as practice flight

アラン 「幸福論」

昨日のエントリ*1の、ややもすれば修辞的なきらいのある末文を読み返して、ふとアランの幸福論第92章を思い出した。

多くの出来事を乗り越えなければならない。大勢の敵と戦わなければならない。負けることだってある。乗り越えることのできない出来事や、ストア派の弟子などの手に負えない不幸が絶対ある。しかし力いっぱい戦ったあとでなければ負けたと言うな。

アランの幸福論は全93の断章からなる。もとが新聞記事だったということで、一章あたり3ページ程度で気楽に読めるのが特徴。著者のアランは1868年フランス生まれ。彼は第一次大戦にも従軍していて、そんな時代の書物。思えば今年で第一次大戦から100年か。

 

 

上記引用は第92章からだけど、本当は最後の第93章や、第27章のほうが好きだ。第93章の冒頭

悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである。

は有名な一節。アランの名前は知らなくても、見たことある人は多いのではないかな。マントラのように唱えるだけで、きっと世界が変わって見える。第27章は「ぼく」と友人の会話で、最後の「ぼく」の決め台詞

どんな小さな努力でも、それをすることで、無限の結果が生まれてくる。

もまた、困難に立ち向かう勇気を与えてくれる。これら2つがあれば人生乗り越えていけるんじゃないかというくらいに力強い。僕自身の周りにもままならない部分はどうしても存在して、ともすれば心が折れそうにもなるけれど、それでも魂の芯の部分ではオプティミストでありたい、と思わせてくれる良書。

 

幸福論 (岩波文庫)

幸福論 (岩波文庫)

 

 

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