ひながたり。

writing practice as practice flight

我らはかつての力を失いたり、されど

長い長いフライトの退屈しのぎに「007 スカイフォール」の吹替版を観ていたら、物語中盤でMが述べた台詞が妙に心に響いてしまった。公開当初に字幕版を観たときには全然印象に残っていなかったんだけど、ここは吹替の巧さに感服。作中ではテニスンの詩の一節であるとの説明がある。

 

我らはかつての力を失いたり
在りし日は天と地を動かせし力を それが今の我らの姿
英雄にも並び立つべき雄渾の心は
時とさだめにより弱められん されど意志に残されし強さは
戦わんとする気骨と 真実を求むる気概を失わぬままなり

 

この一節から学ぶところは多いんじゃないかな。国としての日本もそうだけど、かつて世界に比肩した強さを失ったのは紛れも無い・認めざるを得ない事実ではある。それでも、表面上では悲観的になることはあっても、魂の芯の部分では強い意志を持って生きていけたらな、と思うことしきり。

 

作者を調べて詩集を買ってみたはいいものの、正直言って僕にはまだ早い代物だった。読んでみても英語の韻の踏みかたというか、リズムが見えてこない。わからない単語もぼちぼち出てくる。対訳なので、英語と日本語の対応関係を見るぶんにはそれなりに楽しい。エクスカリバーって、"Excalibur"って綴るもよう、これまで知らなかった。

 

対訳テニスン詩集―イギリス詩人選〈5〉 (岩波文庫)

対訳テニスン詩集―イギリス詩人選〈5〉 (岩波文庫)

 

 

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