ひながたり。

writing practice as practice flight

ツアギという組織

アメリカのNASAを知っている人は多くても、ロシアのTsAGIを知る人は少ないのではないかな。

 

ツアギ (TsAGI) とはロシアの中央航空流体力学研究所のことで、詳しいことはWikipediaの記事*1に丸投げするけど、アメリカでいうところのNASAに(少なかれ)相当するはずで、しかもウィキの記事中では世界最大の流体力学研究所と言及されている。するとさぞかしすごいんだろうねと思いきや、ざっくりググってみた感じでは、NASAの7500万件に対してTsAGIはたった12万件しかヒットしない。これではちょっとかわいそうだ。

 

公式ページ*2では、トップに格好良いロゴを見ることができる。翼流線型にキリル文字が埋め込まれていて、TsAGIってアルファベット5文字のはずが、キリル文字では4文字に減るのかな。順番が前後するけど、ツアギっていうおよそ異国の発音もまたエキゾチックなおもむきを醸していて良い。ロシア語はまったく判らないのでさっさと英語のページに移動すると、なるほどこういうことが書いてあるんだなあということがわかる(とはいえ、英語バージョンではトップバナーの項目が減っている…)。

 

研究所の設立者のジュコーフスキーにみられるように、ロシアは理論的な側面にやたらと強い印象がある。航空分野に限った話ではなくて、そういう素地がどこかにあるんだろうね。学生時代にファインマン物理学とランダウ・リフシッツの理論物理学教程をそれぞれちょろっと眺めてみて、ああ後者にはついてけないやと思った頃が懐かしい。そして、強固な理論を背景にしたロシアの航空分野はなかなかどうして侮れない。驚異的な機動性で知られる、かのSu-27を作ったのもロシアだしね。

 

流体力学 (1) (ランダウ=リフシッツ理論物理学教程)

流体力学 (1) (ランダウ=リフシッツ理論物理学教程)

 

 

*1:TsAGI - Wikipedia 記事としてはあまり充実していないが、悲しいことにロシア語のページはもっと充実していない

*2:ЦАГИ

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