ひながたり。

writing practice as practice flight

日本のスパコンは今何位かな

はじめに

ひところ流行した「2位じゃダメなんでしょうか?」論争と、それをひっくり返した京コンピュータの会心の首位獲得からもだいぶ経って、ややもすれば平穏を取り戻しつつあるスパコン界隈だけど、実際のところ日本勢は今現在でどのくらいの地位を占めているのかなとふと思ったのと、そういえば世界のスパコンランキングTOP500の発表時期って6月だから、最新の状況がわかるよねと思い出したのと、あとNECのSX-ACEがあれば再び日本勢は巻き返せるのかな、ということを調べたかった。

 

なお可能な限りの誠意をもって正確な情報を提供するよう心がけていますが、間違いがありましたらご容赦ください。

 

日本勢の地位はどんなものかな

TOP500ランキングはウェブサイトからXMLもしくはExcel形式でダウンロードできる*1。最新の2014年6月のものだけでなく、過去のランキングについても閲覧可能。

Lists | TOP500 Supercomputer Sites

データファイルは順位だけでなくていろんな項目を含んでいるから、フィルターをかけてやれば所望のデータが一目瞭然。Countryから日本だけ抽出すると、TOP500の中での日本勢は4位の京を筆頭に30機関ということがわかる。割合にすると6%、まあまあ健闘しているんじゃないかな。

 

内訳もなかなか面白い。スパコンを導入するのは大学を始めとしたいわゆる研究機関だけかと思っていたけど、非公開で企業らしき項目もちらほら見られる。こんなに性能の良いスパコンを導入したHeavy Industry Companyってどこだろうとか、あるいはスパコンを導入できるTelecommunication Companyなんてあそこくらいだろうなとか、いろいろと想像が捗る。

 

まだまだ明るい話題もあって、Mflops/Watt でソートすれば東工大TSUBAME-KFCが第2位に躍り出る。首位は今年登場した別マシンだけど、TSUBAMEもまたパフォーマンスと経済性を両立させたスパコンとして、高く評価できるはず。

 

SX-ACEで日本勢は巻き返せるかな

NECのプレスリリース*2を見ると、発表時点(2014年5月29日)での納入先は東北大学大阪大学・国立環境研究所の3機関。これらのうち最大構成で導入するのは40ラック、2560ノードの東北大学ということで理論性能値706 TFLOPSで考えてみる。実際のベンチマークでの実行効率はよくわからないのでSX9の値を借りてきてと93.38%としよう*3。すると両者を掛けあわせた値はざっくり660 TFLOPSとなる。

 

…あれ、この値では60位くらい? ていうかトップとは50倍も開きがある。これは残念。それでも日本での順位は7位なので、それなりのいい位置にはつけているけどね。

 

補足

NECの偉い人曰く、いざベンチマークがうまく解けても、実問題で性能発揮できるかはその問題に依存する模様で以下の記事参照。決して負け惜しみではないはず…

次期SXは2013年リリース?:ベンチより実効性能を重視――スパコンについてNECに聞いてみた (1/2) - ITmedia エンタープライズ

スパコンも必ずしもトップダウン(=ハードウェアありきでソフトウェアを牽引する)の視点だけではなくて、ボトムアップ(=ユーザーのニーズというかソフトウェアありきでハードウェアを構想する)の視点も必要だよね、ということでお後がよろしいか。SX-ACEは順位以上にがんばれる子、きっと。

 

以上!

 

一番じゃなきゃダメですか?

一番じゃなきゃダメですか?

 

 

お越しくださりありがとうございます。このブログについて