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ひながたり。

writing practice as practice flight

世田谷美術館 「ユートピアを求めて」

文化放送 超A&G+で夕方5時~6時に放送している『A&G NEXT GENERATION Lady Go!!』という番組があります*1。毎週月曜は声優の上坂すみれがパーソナリティをつとめていて、いつの放送かは忘れたけど、芸術っぽい話題でロシア・アバンギャルドが取り上げられていた回が(たしか)あった。そこで出てきた絵画たちの、あまりの前衛ぶりに衝撃を受けた僕は、爾来モレスキンに縮小コピーした絵画のいくばくかを貼り付けて今に至る。興味深いなと思っていたその矢先に、まさにぴったりな企画展が開催されていたので、東京は世田谷美術館を訪れる時宜を得ましたよというメモ。

 

最初の部屋の展示はあまり興味が沸かなくて軽く流したけど、次の部屋にあった、壁一面の映画ポスターの展示は大変に面白い。展示と対照するに、かつて僕がモレスキンに貼っていた縮小コピーたちは、ほとんどが映画のポスターだったもよう。なかでも《戦艦ポチョムキン》には個人的に惹かれるものがあって、これまでは菱型の構図のものと、砲身2本の間に水兵が居る構図のもの*2しか知らなかったけど、それらとは別にもう2種のポスターが有ることを知った。それぞれの作者を見るとステンベルク兄弟とロトチェンコ、それにラヴィーンスキーとある。ちょっと調べた感じでは、彼らがロシア・アバンギャルドを牽引したみたい。

 

次のフロアは一転してプロパガンダ的なポスターの集まり。絵として見るぶんには素晴らしいし、絵画中のキリル文字エキゾチックさを醸し出していて趣のあるものだけど、それでもキャプションを見るにおどろおどろしい文句が書いてあるらしい。文字だけじゃなくて、マルクスエンゲルスとレーニンとスターリンが4者横並びになっているなど。あるいはポスターという紙媒体のサイズが与えるインパクトについて。圧倒的なその迫力は、タブレットの画面ではこうはいかない。

 

果たしてユートピアは存在したのか否か。いずれにせよ、こうして主義主張にとらわれることなく、ありのままの事実としてポスターを眺められる機会を得られた、もしくはそういう時代になったというのは、実に良いことだと思うのです。

 

ロシア・アヴァンギャルドと20世紀の美的革命

ロシア・アヴァンギャルドと20世紀の美的革命

 

 

*1:公式ツイッターより引用:LadyGo!! (@ladygo_qr) | Twitter

*2:水兵が妖精に置き換わったパロディが艦これに有る

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