読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひながたり。

writing practice as practice flight

臨海のサイバースペース

考えごと

東京はお台場の臨海地域には、世の中より少しだけ未来に近いサイバースペースこと日本科学未来館 (Miraikan)があります。毎年この時期になると訪れたくなって、というのもDC EXPOが開催されているからなんだけど、今年も例年通りに行ってきたのでそのメモ。

 

DC EXPOの概要については公式サイト*1を参照。企業だけでなく大学からも多数のブース出店があって、でも本格的な研究発表とまではいかない・気軽な内容になっているのが特徴。今年はとくにIVRC2014決勝大会とOcuFesが併催されていることもあって、会場は盛況だったもよう。2008年に初開催で今年で7回目になるけど、全体のレベルがだんだんと上がってきている印象がある。

 

こういったCG界隈だと、その例題として初音ミクMMDモデルが使われるケースがままあるけど、今年はそういった展示が見当たらなかった気がする。去年の展示の中では東大五十嵐研のこだわり物理エンジンのブースで、鉄壁のスカートを備えたミクさんが印象に残った。真面目な研究にちょっと遊び心を加えて、ミクさんに堂々と登場してもらえるのは素晴らしいし、そしてそんな研究が羨ましいと思う気持ちも少しはある。まあ他人の芝生が青く見えるのはいつものことで、彼らにしてみればそんな牧歌的なものではなくて、毎日目一杯の背伸びで生きるか死ぬかのひりつく世界で勝負しているんだろうけど。

 

折角なのでOcuFesのほうも覗いてみた。iWorks氏のUnityCoaster2は見慣れた東京の町並みをジェットコースターで疾走できるVRならではの作品。実際にやってみると、作品自体の凄さはもとより、体が動いていないはずなのに動いているような不思議な感覚に陥ったよ。後で尋ねてみると、そうしたいわゆる3D酔いの症状は初心者にありがちで、それでも作品自体は酔いにくいように親切設計になっているとのこと。FPSでも酔うことはなかった僕にとっては、この感覚は新鮮だった。脳を直接ハックできそうな未来が、すぐそこまで来ているんだなと。

左隣を見るとVR乗馬が盛り上がっていたけど、こちらはちょっと気恥ずかしくて出来ずじまい。こういうところではバカになって純粋に楽しんだほうが勝ちなんだろうな、そんな能力が欲しい。

 

折角なので(その2)常設展示も覗いていくと、5Fの入り口には日本が誇るLE-7Aロケットエンジンが鎮座している。人間の叡智の結晶というか、ある目的のためだけに作られたプロダクトが持つ純粋な美しさに素直に惹かれる。ターボポンプ等配管系の複雑かつ巧妙な美しさは、工場萌えにも通じるところがあるかな。かつてこのエンジンの旧版を搭載したH-IIロケット8号機が失敗したとき、失敗の原因究明のために海底からエンジンを引き揚げた、とウィキペディアの記事*2にある。たかだか数メートル四方の金属塊を、無限とも思える海底の広がりの中で見つけ出す難しさは想像もつかないし、そして無事に回収できたのはもはや執念のなせる業としかいいようがない。

 

最後にOculus Riftの画像だけAmazonの商品紹介ページから借りる。

 

 

お越しくださりありがとうございます。このブログについて