ひながたり。

writing practice as practice flight

DCEXPO 行った (1年ぶり4回目)

毎年この時期になると日本科学未来館で開催されるDCEXPOに行くのが恒例となりつつあって、今年も行ったので何か書き残しておく。

 

www.miraikan.jst.go.jp

 

DCEXPO、正式名称をDIGITAL CONTENT EXPOといって、毎年10月になると4日間くらいの日程で開催されます。展示内容をリンク先トップページから引用すると、「コンピュータグラフィクスや3D、VRなどの技術」や「身体を用いたインタフェース技術」、それに「人間の五感に働きかける技術」で、とりわけ新しめの技術がピックアップされている。出展者は大学と企業で半々くらいで、いい意味での大学の無邪気さと企業の真面目さを両方楽しめるのが良い。僕の研究とは直接関わりはないけれど、僕のいた研究室の隣のとなりくらいでやってる感じの内容ということで、個人的興味で2011年から行ってる。2012年は何かの事情で行かなかったので、訪れるのは今年で4回目だった。

 

 

樽に入った

音響樽 、今回のDCEXPOを紹介したニュースサイトの記事で見かけて、体験してみたかったので整理券貰って入った。樽の中では4種類の音、能と電車と音楽とジェット機が体験できて、思わず振り向いてしまうくらいにリアルな音で驚いた。バイノーラル録音の強化版みたいなマイク(フラーレン構造で格好良い)で音を取得して、それを積分方程式を解きながら樽内96chで出力するとあんなリアルな音になるらしい。このブログでも何度か言及*1してるけど、僕は聴覚寄りで物事を認識あるいは思考しているきらいがあって、なので聴感覚がリッチになるとそれはもう幸せになる。あとはプロジェクトマネジメント的な意味で、場所も専門も異なる4つの研究機関が一緒になって6年かけて作り上げるというのは相当に難易度高いだろうなという気がしてて、そのあたりもすごさ感じた。

 

 

音で物体を見た

エコーロケーション、音の反射で世界を知覚する能力を人間に実装しようという試みで、ギズモードの紹介記事は以下。

 

www.gizmodo.jp

 

実際に試してみると、空間の広がり具合でたしかに音の様子が違ってて面白かった。デモでは体を動かすスペースはなかったけど、十分に訓練すれば視界無しの音だけで歩き回れるようになるみたいで、人間の能力がどこまで目覚めるのか興味出てきた。もらったパンフレットのデザインが美しいのと、あとロゴに巧さあって印象に残ってる。プロジェクトメンバーの伏見氏、どこかでお見かけした名前だと思ったら、以前に読んでた教養としてのプログラミング講座*2に出てきてて、いろいろとつながった。

 

 

初音ミクの絵見た

あとDCEXPOではASIAGRAPHという絵の展示も開催されてて、アジアのCGアーティストたちが書いた美しい絵がふんだんに見られます。良いなと思ったのはPAPARAYA氏の「YAO」、CGというと僕はすぐに欧米のゲームのそれを思い浮かべてしまうけど、そうじゃなくてアジアなテイストをふんだんに盛り込んでて良さある。あとは木村智博氏の「Shift」、こちらはもう純粋に美しさに惹かれたというほかなくて、調べたらこの絵のiPhoneケースあるらしくて欲しくなった。これとは別にこどもCG部門というところで初音ミクの絵ばかり展示されてて、僕は絵心ないから、15歳くらいでこれだけ書けるのは純粋にすごいと思ったけど、こどものコンペですら世界が舞台のハイレベルなものになりつつあるきびしさ感じた。

 

 

LE-7Aエンジン見た

そして常設展示、去年もLE-7Aエンジン見てたけど、今年も見てやっぱり格好良さある。プラネテスの作中で、スランプに陥ったハチマキが木製往還船フォン・ブラウン号のタンデム・ミラーエンジンに触って復活する場面がある*3けど、ロケットエンジンは見てるだけであんな感じにテンション上がる。解説動画の終わりあたりで、打ち上げられるロケットと、それに沸き上がる見学者たちが映ってて、実際に見たら相当迫力あるんだろうなって思うし、種子島行きたくなってきた。上で書いた音響樽ではジェット機の着陸音が体験できたけど、ロケットの打ち上げ時の音も体験できるようになれば素晴らしい。

 

 

余談
  • ちょうど1年前にもDCEXPO行ってて記事*4にしてた。当時の記事、頑張って書いてる感じがにじみ出てて微笑ましい。
  • 行き帰りの電車の中でずっとサリンジャーナイン・ストーリーズ読んでた。なかでもエズミに捧ぐが刺さったので、時宜を得たら記事にする。

 

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

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