ひながたり。

writing practice as practice flight

【ゲーム】KARAKARA (calme)

前略、今回のゲームはこちら:

 

www.youtube.com

からから [形動] 水分がすっかりなくなっているさま。「のどがからからに渇く」

(出典:からから(カラカラ)とは - コトバンク

 

 

去年の秋にSteamでVol.2をおすすめされて、少し興味はあったけれど流していた。開発元であるcalmeの名は聞いたことがなく、でも作品の雰囲気からなんとなく日本の同人ゲームブランドを想像していた。ネットを探しても国内での評判は見当たらず、すると世界に顔が利くSekai Projectをパブリッシャーに据えて、最初からインターナショナルで売ろうとしているのだろうか、そんな憶測をしていたらウィンターセールで安くなっていたので試しに買った。

 

calmeworld.com

 

上の特設サイトには書かれていないけど、もう少し調べてみたら本作の企画・シナリオが木緒なちであることがわかった。あとはエンディングのスタッフロールからはクラウドファンディングの様子が伝わってきて、調べたらINDIEGOGOで支援者を募っていた。INDIEGOGOでは特設サイトには無かった製作スタッフの情報も記載されている:

 

https://www.indiegogo.com/projects/karakara-a-new-visual-novel-by-industry-veterans-steam#/

 

 

以下の断片的な体験を得た:

  • 短いながらもストーリーの流れの巧さがあり、また内容の優しさがあり、それらはおそらくシナリオライターの力量によるもの、遊んでいて安心感があった。
  • 舞台は砂漠、主人公はヒロインとふたり暮らしていて、街のはずれで小さな食堂を営んでいる。荒涼とした砂漠の日ざしは強く、空気は乾燥し、無機質な廃墟が広がるばかり。

ふと安部公房の『砂の女』を思い出したのだが、拾えるだけの論理性を持たないのでそっとスルーしよう。

  • 絵の体験、ヒロインらの瞳はまるで宝石のように綺麗でずっと見ていたくなるし、柔らかい描線に癒やしがある。
  • 声の体験、青いほうの子の見た目は高い声をアフォードしていて、でも実際に話された声は思っていたよりも低く、かつ喋り方もなんとなく堂に入りすぎているように感じられた。しかし赤いほうの子はわりと高い声を持っていたから、二人揃うと良いバランスになったし、かつ彼女が加わることで却って青い子と主人公との関係性が浮かび上がってきて、青い子の話し方がしっくりくるようになった。
  • Vol.1は第2章までを収録、1時間半ほどでオールクリア。選択肢の無い短い一本道は、これは他の表現様式、たとえばアニメとかでも良かったのでは? とも思われるかもしれない。しかしそうではなく、画面の文字を追う体験の中にある静けさこそが本作に合っていると感じている。それはオープニングムービーが持つ雰囲気から自然とわかるように思うし、同時にそこには確かな潤いがあることも理解できよう。

 

Steamにあるのは全年齢版だがR18化パッチを当てることで世界線が変わる。試してみたい興味と、試さずに辿ってきた元の世界線を大切にしたいという思いのあいだで葛藤がある。今日はこのへんで。

 

store.steampowered.com