ひながたり。

writing practice as practice flight

postface: 最強のwikiとは

tl.hateblo.jp

 

前回からの続き)

 

「人間の精神の尊厳は過去の記憶の積み重ねで構成されている、というような事を誰かが言っていた」

「正しくは人間の人格の構成、またはその連続する存在状況を、ということになるが――」

――FAVORITE『いろとりどりのセカイ』

 

そう静かに語る女の子、真紅という名に紅い瞳を持つ彼女の声を、僕はDACをかませたヘッドホン越しに聴いた。まだ幼さの残る、しかし強い意志のこもった彼女の声音。

――なるほど、過去の記憶の積み重ねか。

彼女の言う "過去の記憶" というものを、過去から現在に至るまで自分が蓄えてきた "知識" に置き換えれば(置き換えることができるのならば)、知識を整然と蓄積していくことでも精神の尊厳は組成されるだろう。すると僕が持っているwikiへの憧れ、あるいはScrapboxでページを積み上げていく行為は、それらによって半ば無意識的に、自らの精神の尊厳を保とうとしているのかもしれないな。

僕は小さく頷き、彼女の次の言葉を待った。

  

いろとりどりのセカイ オリジナルサウンドトラック

いろとりどりのセカイ オリジナルサウンドトラック

 

 

ちなみにヘッドホンはAKG K271MK2なんだけど、なんでこれを選んだのかを全く憶えていなくて、真紅の言うところの精神の尊厳が失われている。